今日は『緊張型頭痛』についてお話したいと思います。緊張型頭痛は「一次性頭痛」のひとつです。一次性頭痛については前回までのブログをご覧ください。
緊張型頭痛は一次性頭痛の中で最も多く、全頭痛患者の約半数は緊張型頭痛だと言われています。
男性よりもやや女性に多い傾向にあるとされています。
明確な頭痛発生のメカニズムは解明されていませんが、ストレスや運動不足・長時間のうつむき姿勢・眼精疲労などによって首や肩・後頭部にかけての筋肉が緊張(肩凝り)し、血流不全を起こすことで頭痛が発症すると考えられています。
緊張型頭痛では両側で頭痛を感じることが多く、あたま全体をギューっと締め付けるような痛みや圧迫感と頭重感が特徴です。痛みの程度は軽度から中等度であることが多く、日常生活に支障をきたすことは少ないのも特徴です。また片頭痛のように痛みが拍動したり、光・音・臭に過敏になったり、悪心・嘔吐を伴うことは殆どありません。
ひとたび緊張型頭痛を発症するとその痛みがさらにストレスとなり、さらなる頭痛を増悪させるという悪循環を招くことがあります。運動やマッサージ・入浴などにより肩凝りをほぐすと血管が拡張し頭痛が軽快することがあります。
月1回程度の頻度であれば、一般的な鎮痛剤(アセトアミノフェンやロキソプロフェン)が効くのであれば特別な治療は必要ありません。頭痛の頻度が複数回で鎮痛剤の服用の頻度も増えるようであれば薬物使用多可による頭痛に陥らないためにも医師に相談することをおすすめします。
慢性的な頭痛にお困りの方は是非お気軽にながしま脳神経外科リハビリクリニックにご相談ください。