脳神経外科ブログ

頭痛 ~群発頭痛~

2024.07.11

今日は『群発頭痛』についてお話したいと思います。
群発頭痛は、長期にわたり繰り返し起こる慢性頭痛(一次性頭痛)のひとつです(一次性頭痛については「頭痛 ~一次性頭痛と二次性頭痛~」をご覧ください)。

20~40才代に多く、約85%は男性とされています。多量飲酒や喫煙の習慣がある人に多くみられる傾向があることもしられています。発症率は1,000人に1人程度とまれな病気です。
頭痛発作が群発することが病名の由来ですが、群発期に入ると片側の目の奥をえぐられるような極めて重度な“激痛”が発作的に生じ日常生活に大きな支障をもたらします。

頭痛発作は、夜間や睡眠中に発生することが多く、1時間ほど持続します。あまりの激痛に片目を押さえながらのたうち回ったり、自身で頭を叩いたりすることがあります。頭痛発作時には眼の充血や涙、鼻水、鼻づまり、縮瞳などの症状を伴うことが多いことも特徴です。約1ヶ月間ほぼ毎日同じような時間帯に頭痛発作が繰り返し起こります。群発期ではアルコールを摂取するとほぼ100%の確率で頭痛発作を誘発するので飲酒は控えなくてはなりません。熱いお風呂やサウナ、辛い食事・激しい運動も控えましょう。群発期は定期的に訪れその間隔は数年間隔の人もいれば数か月間隔の人もいます。

群発頭痛に通常の鎮痛薬は効果がありません。治療には、片頭痛と同じ薬が用いられることが多く、飲み薬、点鼻薬、皮下注射などの急性期治療薬と、頭痛発作時に自宅で医療用の酸素を吸入する酸素吸入治療などが有効とされています。

頭痛にお困りの方は是非お気軽にながしま脳神経外科リハビリクリニックにご相談ください。

関連ページ

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