物忘れ・認知症

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物忘れ・認知症について

物忘れ・認知症について

物忘れ自体は加齢による自然現象です。しかし、単なる物忘れと認知症による物忘れは全くの別物です。認知症には適切な治療を行うことで症状を軽減、あるいは治癒できるケースがありますので、認知症の疑いがある場合は早めに診断を受けることが大切です。
物忘れ・認知症の治療に際しては、きちんと診察を受けて症状の原因を特定し、他の病気の可能性を否定したうえで治療をはじめることが重要です。

単なる物忘れか認知症か

加齢による物忘れなのか、認知症による物忘れなのかは判断が付きにくいことも多いです。一概には言えませんが、以下を目安にご判断ください。
物忘れ…物忘れが目立つが、生活に支障は生じないレベル
認知症…生活に支障が出るレベル

認知症と遺伝について

基本的に認知症の原因に遺伝性はありませんので、ご家族が認知症だからといってご自身の認知症を疑う必要はありません。
しかし、若年性認知症の場合は話が別です。遺伝性の病気が原因である可能性がありますので、ご家族で若年性認知症の診断を受けている方がおられる場合は、一度検査を受けることをおすすめします。

認知症の種類

アルツハイマー型認知症

特徴

アルツハイマー型認知症とは、現在の医学をもってしても完治できない進行性の脳の病気です。全認知症の約半数を占め、患者自身には病気であるという認識はありません。
記憶や思考能力がゆっくり障害され、最近のことが覚えられず同じことを何度も聞いたり、日にちや場所が分からなくなったりします。男性より女性の方が多いのも特徴のひとつです。
画像診断では海馬と呼ばれる脳の一部に強い萎縮がみられることが特徴で、MRI検査では海馬の大きさを評価します。

血管性認知症

特徴

血管性認知症とは、脳梗塞や脳出血がもとで起こる認知症です。他の認知症と同様に日常生活に支障をきたすような記憶障害や認知機能障害を呈します。しかしその症状のあらわれ方が特徴的で、「朝はできていたことが今できない」「記憶力は落ちていないのに料理の手順がわからない」など症状のあらわれ方にムラがあるのが特徴です。他の認知症と違い血管性認知症では脳梗塞や脳出血によって部分的に脳がダメージを受けることによってこのような症状のあらわれ方をします。これをまだら認知症といいます。

レビー小体型認知症

特徴

レビー小体型認知症とは、比較的多くみられる認知症ですが診断が難しい認知症でもあります。特徴的な症状として幻視が挙げられます。レビー小体型認知症では発症初期から「部屋の中に知らない人がいる」といった幻視や錯視の症状があらわれます。またパーキンソン病に似た運動障害があらわれることも多く、転倒の危険性が高くなります。女性より男性の方が多く、早い人では40歳ころから発症することもあります。他の認知症と比べて進行が早いことも特徴的です。
画像診断では海馬の萎縮は軽微であることが多く、アルツハイマー型認知症との鑑別に用いられます。

前頭側頭型認知症

特徴

前頭側頭型認知症とは、脳の一部である「前頭葉」や「側頭葉の前方」に萎縮がみられ、他の認知症では見られない特徴的な症状を呈します。
前頭葉と側頭葉は、主に人格・記憶・社会性・言語などを司っています。前頭側頭型認知症を発症するとそれらが正常に機能しなくなり、万引きのような軽犯罪を犯したり、力加減が出来なくなり相手に暴力を振るったり抑制が効かなくなります。進行すると自発性がなくなり発症から平均6~8年で寝たきりになります。発症年齢が50~60歳と比較的若いことも特徴のひとつで、症状が特徴的なためご家族による介護負担はとても大きなものになります。

認知症治療について

認知症は厳密には病名ではありません。何らかの要因で認知機能が低下し、「社会生活や日常生活に支障が出ている状態」のことを認知症と呼んでいます。
認知症の原因としては、アルツハイマー病が有名かと思います。事実、認知症の多くはアルツハイマー病によるものですが、その原因はさまざまです。アルツハイマー病を疑って検査を受けたら、実は違う病気だったということもよくあります。
ながしま脳神経外科リハビリクリニックでは、認知症の原因を的確に診断し、適切な治療を行うことができます。患者さまやそのご家族のためにも、早めの治療をおすすめいたします。

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