脳神経外科ブログ

アテローム血栓性脳梗塞の後遺症・症状・治療・再発率・発症リスクをわかりやすく解説

2026.02.02
アテローム血栓性脳梗塞の後遺症・症状・治療・再発率・発症リスクをわかりやすく解説

アテローム血栓性脳梗塞は、脳の血管が動脈硬化によって狭くなり、血栓が詰まることで発症する脳梗塞の一つです。発症すると、脳へ血液が行き届かなくなり、さまざまな症状が突然現れます。
また、後遺症が残る場合も多いため、早期治療とリハビリ、再発率を下げるための生活管理が重要になります。
今回はアテローム血栓性脳梗塞の後遺症・症状・治療・再発率・発症リスクをわかりやすく解説していきます。

アテローム血栓性脳梗塞とは?発症のしくみ

アテローム血栓性脳梗塞とは?発症のしくみ

アテローム血栓性脳梗塞は、太い血管にできた動脈硬化(アテローム)が原因で血流が狭まり、最終的に血栓が詰まって発症しますが、発症の背景には、高血圧、糖尿病、喫煙、脂質異常症などが大きく関わります。
発症すると脳細胞がダメージを受け、後遺症や重い症状につながるため、早期発見が重要です。

発症後に現れやすい症状

アテローム血栓性脳梗塞の症状は、脳のどの部位が障害されたかによって異なります。

● 片側の手足が動かない運動麻痺
● しびれや感覚の鈍さなどの感覚障害
● 言葉が出ない・理解できない言語障害
● 視野の一部が欠ける視覚症状
● ふらつきや歩行障害

これらの症状が突然現れた場合、アテローム血栓性脳梗塞が発症している可能性が高く、時間との勝負になります。

アテローム血栓性脳梗塞で起こる後遺症

アテローム血栓性脳梗塞は、適切な治療が遅れるほど後遺症が残りやすくなります。代表的な後遺症には以下があります。

運動障害

片側の手足が思うように動かない状態が続きます。

感覚障害

しびれや温度を感じにくい症状が残ることがあります。

言語障害

言葉が出にくい、理解しづらいといった後遺症が続くこともあります。

認知機能の低下

記憶力低下や注意力の低下などもみられます。

これらの後遺症は程度に個人差がありますが、適切な治療とリハビリで改善が期待できます。

さらに、後遺症は「脳のどの部分が障害されたか」によって大きく変わり、日常生活に与える影響も異なります。例えば、前頭葉がダメージを受けた場合には判断力の低下や感情コントロールの変化がみられ、側頭葉の場合には記憶障害が目立つことがあります。

また、感覚の鈍さが残ると転倒しやすくなるなど二次的な問題につながる場合もあり、早期からのリハビリは身体機能を取り戻すだけでなく、安全に生活を送るためにも重要です。家族や周囲のサポートが回復を大きく後押しすることも多いため、本人だけで抱え込まず専門職やリハビリスタッフと連携することが大切です。

アテローム血栓性脳梗塞の治療方法

発症後の治療は速さがもっとも重要です。治療が遅れると後遺症のリスクが高まり、再発率も上昇します。

薬物治療

血栓を溶かす薬や血流を改善する薬を使う治療です。

血管内治療

カテーテルを使って血栓を取り除く治療が行われる場合もあります。

リハビリ治療

後遺症を軽減し、日常生活を取り戻すために、運動療法・作業療法・言語療法などが行われます。

アテローム血栓性脳梗塞の治療は、発症直後の数時間が特に重要で、血栓溶解療法(t-PA)が使用できる時間が限られているため、症状に気づいたらすぐに救急受診することが重要です。また、血管内治療は近年技術が進歩し、詰まった血管を直接開通させることで後遺症を大きく減らせる可能性が高まっています。

治療開始後は、血圧・血糖・コレステロールなどの管理も同時に行い、再発を防ぐための内科的治療が欠かせません。リハビリも早期から始めると効果が高く、発症後24〜48時間以内に開始される場合もあります。医師・看護師・理学療法士など多職種が連携し、急性期から回復期、在宅復帰まで一連の流れをチームで支えることで、回復が進みやすくなり、日常生活を取り戻すための大きな助けになります。

再発率が高い理由と予防策

アテローム血栓性脳梗塞は再発率が比較的高い病気です。
動脈硬化が進んだ血管は再度詰まりやすく、同じように脳梗塞を発症する危険があります。
再発率を下げるためには、下記に挙げているような予防策などが重要です。

● 血圧管理
● 糖尿病のコントロール
● 適切な食事
● 運動習慣
● 禁煙
● 服薬の継続

治療後もこれらを継続することで、再発率は大幅に下げられます。

アテローム血栓性脳梗塞の後遺症があっても回復は可能

アテローム血栓性脳梗塞の後遺症があっても回復は可能

後遺症は必ずしも「治らないもの」ではありません。
発症から早い段階で治療とリハビリを始めることで、脳が失われた機能を別の部分で補う「代償作用」が働き、症状が改善するケースは多くあり、家族のサポートや精神的ケアも後遺症回復に重要な要素です。

まとめ

アテローム血栓性脳梗塞は発症後の症状が重く、後遺症が残る可能性がありますが、早期治療と適切なリハビリで改善が期待できます。また、治療後も再発率を下げるための生活管理が不可欠です。

脳神経外科の専門医に相談しながら、正しい知識を持って向き合うことが大切です。

ながしま脳神経外科リハビリクリニックでは、必要な場合にはMRI検査や血液検査、心電図検査などを行い、脳の状態だけでなく全身の症状を確認し一人ひとりの症状やお悩みに合わせた頭痛の治し方を行っています。つらい頭痛や頭痛で不安な症状を感じていてお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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