脳神経外科ブログ

コーヒーを飲むと頭痛に効くって本当?カフェイン摂取と頭痛の関係性とは

2025.03.25
コーヒーを飲むと頭痛に効くって本当?カフェイン摂取と頭痛の関係性とは

「コーヒーは頭痛に良いって聞いたことあるけど本当?」

「片頭痛に悩んでいるけどカフェインの入った飲み物を摂取しても大丈夫?」

普段からコーヒーを飲む方は、これらのことが気になったことはありませんか?

コーヒーの消費量は世界的に増加傾向にり、日本でも50%以上の方が日常的にコーヒーを飲む習慣があるとされています。

頭痛と直接的に関係があるとされているのはコーヒーの成分であるカフェインです。適量のカフェインの摂取は特定の頭痛には効果的ですが、日常的に過度な摂取を繰り返すと片頭痛を引き起こしたり、片頭痛を慢性化させるリスクがあると報告されています。

そこで、この記事ではコーヒー(カフェイン)と頭痛の関係について詳しく解説します。

カフェインとは?

カフェインとは?

カフェインは、コーヒー豆やカカオ豆、茶葉などの飲み物に天然に含まれる成分で、コーヒーやお茶が主要な摂取源となっています。

カフェインには疲労感を和らげたり、眠気を覚ます効果があり、エナジードリンクや栄養ドリンクなどの清涼飲料にも含まれているので、知らず知らずのうちに多くのカフェインを摂取している可能性があります。

まれに、水分不足の状態でカフェインを摂ると、利尿作用により脱水を引き起こすことがあるので注意が必要です。

カフェインで頭痛が軽減される理由

カフェインには血管を収縮させる作用があります。

片頭痛が起きているときは、脳や硬膜の血管が拡張している状態ですので、コーヒーを飲むことで拡張した血管が収縮し、痛みが和らぐと考えられています。

最近では、片頭痛時の血管拡張は原因ではなく結果であるという説(三叉神経血管説)もあり、カフェインの鎮痛効果には血管収縮以外のメカニズムも関与している可能性があると言われています。

例えば、片頭痛の発作時に増加する「アデノシン」という物質が原因の一つと考えられており、カフェインにはアデノシンをブロックする働きがあり、この作用によって頭痛が軽減されます。

また、片頭痛の方は発作時や発作がなくても胃の動きが低下していることがありますが、カフェインは胃の動きを活発にし、痛み止めの吸収を助けることで頭痛を軽減するとも考えられています。

このように、カフェインは片頭痛の緩和に複数のメカニズムで働くことがわかっています。ただし、カフェインの効果は一時的なもので片頭痛を予防する効果はありません。加えて、食事の栄養不足や睡眠不足が重なると、効果が薄れる可能性があります。

二日酔いの頭痛とカフェイン

二日酔いの頭痛とカフェイン

二日酔いによる頭痛の原因は「アセトアルデヒド」という物質の蓄積とされています。

お酒の飲み過ぎで肝臓がアルコールを分解しきれず、アセトアルデヒドが体内に残ると頭痛や吐き気、倦怠感を引き起こします。

カフェインの入った飲み物には利尿作用があるため、アセトアルデヒドを尿として排出しやすくなり、血管を収縮させ脳内の血流を改善することで、二日酔いの頭痛を和らげることが期待されており

ただ胃が弱っているときにブラックコーヒーを飲むと刺激が強いため、牛乳を加えてカフェオレにすることで胃の負担を軽減することができるでしょう。

低気圧による頭痛とカフェイン

急な気圧や気温の変化によって頭痛や倦怠感を感じる方も多いのではないでしょうか。

低気圧では体にかかる圧力が低下し、血管やリンパ管が膨張することで頭痛が引き起こされますが、カフェインの血管収縮作用により、膨張した血管を元の状態に戻すことで、低気圧による頭痛の軽減が期待できます。

日常的に適量のコーヒーを取り入れることで、気象病対策にも役立つ可能性があります。

カフェインの過剰摂取と頭痛の悪化

カフェインの過剰摂取と頭痛の悪化

ここまでカフェインを摂取する良い点をご紹介してきましたが、カフェインの過剰摂取は、かえって頭痛を悪化させることがあります。

特に「緊張型頭痛」や「片頭痛と緊張型頭痛の両方」を持つ方では、筋肉の緊張にカフェインの血管収縮作用が加わり、血流がさらに悪化してしまう可能性があります。

自分の頭が片頭痛なのか、それとも緊張型頭痛なのかを正しく見極めてコーヒーを摂取することが望ましいですが、判断が難しいため医師に相談するのが良いでしょう。

また、カフェインを長期間過剰に摂取すると耐性ができ、効果を感じにくくなることで、摂取量が増え「カフェイン依存症」に陥ることもあります。

急にカフェインを断つと、離脱症状として頭痛や倦怠感が現れることがあるため、徐々に摂取量を減らしていくことが大切です。1日3杯までを目安に飲むようにしましょう。

まとめ

今回はコーヒー(カフェイン)と頭痛の関係についてご紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか?

カフェインの入った飲み物は頭痛の緩和に効果的な場合もありますが、取りすぎは逆効果になり、症状を悪化させてしまうこともあります。また、頭痛の原因は多岐にわたり、症状によって適切な対策が異なり、慢性的な運動不足や睡眠不足が続くと、カフェインの効果が十分に発揮されないことがあります。

ながしま脳神経外科リハビリクリニックでは、必要な場合にはMRI検査や血液検査、心電図検査などを行い、脳の状態だけでなく全身の症状を確認し一人ひとりの症状やお悩みに合わせた頭痛治療を行っています。つらい頭痛でお悩みの方は、どうぞお気軽にご相談ください。

頭痛のない快適な日々を送るためにも、専門医のサポートを受けながら体調管理をしていきましょう。

WEB予約

WEB予約

tel

06-6210-6175