肥満体型の人は頭痛が起こりやすい！？頭痛と肥満の関係性を解説

①血行不良

運動量の低下や脂肪による血管圧迫により、血行が悪くなります。脳の血行が悪くなると血管が拡張され、それが脳神経を刺激することで頭痛を引き起こします。

②高血圧

高血圧の症状の脳血流の異常、血管の拡張により慢性的な頭痛を引き起こします。

③炎症性物質の影響

肥満による体内の慢性炎症は、頭痛や片頭痛のリスクを高めます。特に女性は、ホルモンバランスの影響も受けやすいため、より注意が必要です。

①特発性頭蓋内圧亢進症

この病気は、特に肥満傾向にある若い女性に多く見られ、肥満の女性では通常の20倍もの発症リスクがあることが分かっています。

特発性頭蓋内圧亢進症の主な症状

主な症状は下記の４つがあります。

1.  継続的な頭痛

頭痛はほぼ毎日のように続き、時には吐き気や耳鳴りを伴うこともあります。頭痛の強さが変わることが多く、次第に悪化することもあります。

2. 視覚障害のリスク

視神経が圧迫されることで、視野の欠損や視力低下が生じる可能性があります。症状が進行すると失明の可能性もあります。早期の診断と治療が視力を守るために重要になります。

3. 女性に多い

特に妊娠可能年齢の女性に多く見られ、肥満の若い女性では発症率が通常の20倍にもなると言われています。

4. 肥満との強い関連

肥満は頭蓋内圧を上昇させ、特に腹部の脂肪が胸部の圧力を増し脳への血液流れが悪化することが原因とされています。

②片頭痛

肥満の方は片頭痛を発症するリスクが高くなります。特に、中年期の女性で肥満になってから片頭痛が増えたという例が多く報告されています。

偏頭痛の主な症状

1. 天候に関係なく発生

片頭痛は気圧の変化や天候に関係なく発生し、特にストレスや睡眠不足が原因になることが多いです。

2. 一日中続く傾向

痛みは数時間から数日間続くことがあり、日常生活に支障をきたすことがあります。

3. 高血圧との関連

高血圧が片頭痛のリスクを高める要因の一つとされており、血圧の管理が必要になります。

4. 女性に多い

女性ホルモンの変動が片頭痛の発生に影響を与えるため、特に月経周期に関連して発症することが多くなります。

特発性頭蓋内圧亢進症と片頭痛は、いずれも生活の質（QOL）に大きな影響を与える頭痛の一種です。特発性頭蓋内圧亢進症は、視力障害のリスクが高いため、早期の診断と治療が不可欠です。一方、片頭痛は日常生活に支障をきたすことが多く、適切な対処法を知ることが重要です。どちらの頭痛も、生活習慣の改善や医療機関での適切な治療が求められ、特に肥満が関与する場合、体重管理が症状の改善に寄与することが多いです。ご不安な方は、当院にお気軽に相談ください。専門医が適切に診断し、治療をご提案します。

次に、当院でどのような治療を行うのかご説明します。

①生活習慣の改善

• 適切な体重管理
• 高血圧の予防
• 運動習慣をつける

特に女性の場合、無理なダイエットは逆効果となるリスクがあります。

②医療的アプローチ

• 薬物療法
• 頭痛専門治療
• 高血圧管理

個々の状態に応じた適切な治療が重要になります。

①体重の管理

ここまで肥満は頭痛を引き起こしやすくなることを解説しました。適度な運動とバランスの良い食事をし、急激な体重変化を避けましょう。特に女性は、年齢とともに肥満のリスクが高まるため、継続的な管理が必要になります。

②生活習慣の見直し

体と心の健康を保つために、規則正しい生活とストレスを溜め込まないようにすること、十分な睡眠を心がけましょう。これらは頭痛や片頭痛の予防に効果的です。

①高血圧との関連

肥満は高血圧の主要な原因となり、それが頭痛を悪化させる可能性があるので生活習慣や食生活を見直しましょう。

②女性特有の注意点

女性はホルモンバランスの変化により、頭痛や片頭痛のリスクが高まることがあります。

③低血糖に注意

極端な食事制限は、低血糖による頭痛の原因になるので食べないではなく、健康的な食生活を心がけましょう。