脳神経外科ブログ

ムカムカする吐き気を伴う頭痛

2024.11.26

なんだかムカムカする吐き気を伴う頭痛は身体のSOS!?

なんだかムカムカする吐き気を伴う頭痛は身体のSOS!?

「熱はないのに吐き気や頭痛がする」

「いつもの頭痛と違って治らない…」

こんな経験をされた方はいらっしゃいませんか?
頭痛の中でも痛みや症状によって、気を付けなければならない頭痛の種類があります。

この記事では頭痛の中でも熱はないが吐き気を伴う頭痛の原因とその対処法について解説します。

頭痛で気を付けるべき症状

頭痛の症状は個人や場合によって異なりますが、ここでは気を付けるべき8つの症状を紹介します。

 

①突然の激しい頭痛
②頭痛の症状がどんどん悪化する
③めまいや嘔吐が伴う
④物が二重に見える
⑤手足や顔が動かしにくい(麻痺)と感じる
⑥ひきつけ(けいれん)を起こす
⑦話しにくいと感じる
⑧頭がぼーっとする

 

これらの症状に心当たりがある方は、重大な病気が原因で頭痛と吐き気などの症状が起こっている可能性があるので、ながしま脳神経外科リハビリクリニックにご相談ください。自力で動けない場合は救急車を呼びましょう。

吐き気を伴う頭痛

吐き気を伴う頭痛

吐き気を伴う頭痛は、時として命にかかわる病気のサインの可能性があります。
以下でご紹介する症状に当てはまる場合は「熱は出てないから大丈夫」と安易に考えず、身体からのSOSのサインかもと早めの受診をおすすめします。

①脳卒中|くも膜下出血

くも膜下出血の代表的な症状は突然の激しい頭痛、吐き気・嘔吐、めまい、意識がなくなる、物が二重に見えるなどがあります。

くも膜下出血の特徴は脳動脈瘤と呼ばれる血管の膨らみが突然破裂し、出血を引き起こす病気です。治療が遅れると症状が悪化し、命に関わる危険性が高まります。また、後遺症のリスクもあり、非常に恐ろしい病気です。

②脳卒中|脳出血

脳出血の代表的な症状は頭痛、嘔吐、意識がなくなる、体の片側に麻痺が出るなどです。

脳出血の特徴は脳内の血管が破れて出血する病気で、治療によって命の危険が回避されても、後遺症が残るリスクが高いです。

③脳卒中|脳梗塞

脳梗塞の代表的な症状は頭痛、吐き気、片側の手足や顔が動かしにくい、しびれ、言葉が出ない、ふらつくなどがあります。

脳梗塞の特徴は脳の血管が詰まったり細くなったりすることで、脳に酸素や栄養が届かなくなる病気です。

ここまでご紹介した脳卒中(①くも膜下出血、②脳出血、③脳梗塞)は治療が遅れると命の危険が高まり、後遺症も残りやすくなります。気になる症状や違和感がある場合は、速やかに治療を受けましょう。

④脳腫瘍

脳腫瘍の代表的な症状は頭痛、吐き気・嘔吐、けいれん、目のかすみ、体の片側に麻痺が出る、言葉が出ないなどです。

脳腫瘍の特徴は脳にできる腫瘍です。脳そのものに腫瘍ができる場合と、他の部位から転移してくる場合があります。良性と悪性があり、良性の場合は手術をせずに経過観察することもあります。

⑤髄膜炎

髄膜炎の代表的な症状は頭痛、嘔吐、発熱、首が曲げにくい、ぼーっとするなどがあります。

髄膜炎の特徴は脳と頭蓋骨の間にある髄膜に細菌やウイルスが感染して炎症を引き起こす病気です。ウイルス性髄膜炎は治りやすく後遺症も少ないですが、細菌性髄膜炎は死亡率が高く、後遺症も起こりやすいです。

頭痛が起こった時の対処法

頭痛が起こった時の対処法

頭が痛いと感じたり、吐き気を感じたら、まずは冷たい水を飲んでリラックスし、気分を落ち着けましょう。横になることで症状が和らぐこともあります。片頭痛や群発頭痛などの気候やストレスで慢性的に起こる頭痛は病気の心配はありません。

しかし、熱はないが吐き気だけでなく何度も嘔吐してしまう場合は、医療機関を受診することをおすすめします。

薬を使って症状を軽減することも可能ですが、いつもと違う違和感を感じたり、あまりにも辛い頭痛に吐き気が伴う場合はながしま脳神経外科リハビリクリニックにご相談ください。

頭痛の予防法

ここでは、頭痛を予防する方法についてご紹介します。

①定期的な検査を受ける

脳の健康が気になる方は、脳ドックを受けてみましょう。ながしま脳神経外科リハビリクリニックの脳ドックでは、MRI検査を用いて脳に関連する病気を早期に発見できる脳の健康診断です。通常の人間ドックでは見つけにくい病気も脳に特化した脳ドックであれば発見できる可能性があります。

②他の病気を治療する

脳卒中は、高血圧や脂質異常症、糖尿病、不整脈、メタボリックシンドロームなどが原因で発症することがあります。現在、脳に病気がない方でも、これらの病気を放置すると将来的に脳卒中のリスクが高まります。面倒だからと放置せず、適切な治療を受けるようにしましょう。

③頭痛について記録する

緊張型頭痛や偏頭痛は、光や音の刺激、天気の変化や温度差ストレスなどで引き起こされることがあります。どのような状況で頭痛が起こりやすいかを把握することで、頭痛を避けるための対策が立てやすくなります。いつ、どのようなきっかけで、どのような頭痛が起こったのかを記録するように心がけましょう。

まとめ

まとめ

頭痛に関連する病気には、命に関わる緊急性の高いものからストレスで起こるものや慢性的なものまでさまざまな種類があります。頭痛の原因は脳だけに限らず、全身の状態が影響することもあります。

ながしま脳神経外科リハビリクリニックでは、必要な場合にはMRI検査や血液検査、心電図検査などを行い、脳の状態だけでなく全身の症状を確認し一人ひとりの症状やお悩みに合わせた頭痛治療を行っています。頭痛の症状が気になる方は、どうぞお気軽にご相談ください。

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