脳神経外科ブログ

特発性正常圧水頭症(iNPH)の三徴

2024.09.16

前回に引き続きiNPHのお話です。今回はiNPHの3つの代表的な症状をご紹介します。

代表的な症状1つめ。「歩行障害」

小股でよちよち歩く小刻み歩行や、ガニ股歩行、または不安定でよく転倒するなどの歩行障害が現れることがあります。

代表的な症状2つめ。「認知障害」

もの忘れや集中力の低下、意欲減退など反応が乏しくなりボーっとしていることが多くなるなどの症状が現れます。

代表的な症状3つめ。「尿失禁」

トイレに行く頻度が極端に多くなったり、尿意をガマンできず失禁したりします。

三徴のうち、歩行障害が最も現れやすい症状ですが、どれか1つだけが現れる場合や、3つすべてが現れる場合など症状の現れようは千差万別です。

iNPHは比較的高齢者に多く、脳室拡大が徐々に進むに連れ三徴の症状も徐々に現れることから「年のせい」や「認知症だから治らない」と誤認されることもしばしばです。しかしiNPHによるものであれば、適切な外科手術によって症状が改善もしくは軽快する可能性があります。

ながしま脳神経外科リハビリクリニックには認知症・水頭症専門医も在籍しています。診断に欠かすことができないMRI検査も即日対応で検査を実施しています。
ご自身やご家族の方で「三徴かも?」と気になる方はお気軽にご相談下さい。
早め早めの受診で健康寿命を延ばしましょう。

関連ページ

・正常圧水頭症
https://osaka-mri.jp/nph/

WEB予約

06-6210-6175

© ながしま脳神経外科リハビリクリニック