脳神経外科ブログ

軽度認知障害~MCI

2024.08.26

前回の改定長谷川式簡易認知スケールでも触れましたが、今回は軽度認知障害(MCI)のお話です。
MCIは、簡単に言うと『認知症予備軍』です。多少の記憶障害や見当識障害がみられるものの症状は軽微で、「正常」と「認知症」の間の状態のことをいいます。記憶障害や見当識霜害の症状が進行し、日常生活に支障をきたすようになると『認知症』と診断されます。

最近の研究では、MCIの状態であっても脳内では認知症と同様の変化が起こりつつあることが分かっており、MCIの状態を放置すると遅かれ早かれ認知症を発症すると考えられています。認知症はひとたび発症すると、現代医学でも根治はできません。症状の進行を遅らせる治療法はありますが、それでもゆっくりと症状は進行していきます。MCIのうちに適切な治療を始められれば認知症の発症そのものを遅らせることが出来るのではないかと期待されています。

認知症は、稀ではありますが40代でも発症することがあります。ながしま脳神経外科リハビリクリニックには認知症専門医も在籍しています。MCIや認知症・物忘れが気になる方は年齢を問わずお気軽にご相談下さい。

早めの受診で健康寿命を延ばしましょう。

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