脳神経外科ブログ

認知症の診断

2024.08.05

誰しも年齢を重ねると年相応に記憶力・判断力・適応力などが衰えてきます。これは自然な老化現象であり認知症とは限りません。とはいえ「もしかしたら、これが認知症の始まりかも…」といった不安を相談に来られる方も多くいらっしゃいます。
今日はそういった方が受診された場合の認知症診断についてのお話です。

一言に「認知症」と言ってもアルツハイマー型認知症、レビー小体型認知症、血管性認知症、前頭側頭型認知症など多くの種類があります。種類や進行度合いによって現れる症状も様々です。中には複数の認知症が併発していることもあります。

一方で、認知症ではなく加齢による物忘れであったり、水頭症など他の疾患による症状であったり、ホルモンバランスの崩れによって認知症のような症状を呈していることも珍しくありません。
これらを出来るだけ正確に見極めるために、認知症診断では「問診」、「画像検査」、「心理検査」の3つの結果を総合的に判断した上で診断します。

まずは問診。ご本人やご家族の方が気になっている症状や不安に思うことをしっかりとヒアリングします。

画像検査。認知機能の低下が脳腫瘍など他の病気が原因の場合もあるのでMRIなどの画像検査で脳や血管の状態を確認します。
心理検査。当院で行っている心理検査は「HDS-R」という検査です。
これら全ての情報をもとに認知症の診断をすすめていきます。

次回は心理テスト「HDS-R」についてお話したいと思います。

ご自身やご家族の物忘れや認知症が気になる方、心配な方はお気軽に当院までご相談ください。
専門医がていねいに診察・診断いたします。

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