脳神経外科ブログ

頭痛 ~片頭痛①~

2024.06.17

今日は『片頭痛』についてお話したいと思います。片頭痛は命の危険性の無い「一次性頭痛」のひとつです。

こめかみから側頭部にかけてズキンズキンと脈打つ拍動性の頭痛で、男性より女性に多くみらます。「片」という字を使いますが、頭の片側だけに起こるというものではなく両側に起こることも珍しくありません。1ヶ月に1~2回以上の頻度で繰り返し発症し、痛みの程度は中等度から重度のため日常生活に支障が出ることもしばしばです。光・におい・音などに過敏になり気分不良や嘔吐を伴うこともあります。

好発年齢は20~40歳代と言われますが、小児から発症することもあります。特に母親が片頭痛だと遺伝することがあることも知られています。ストレスや疲労、睡眠不足が片頭痛を引き起こす誘因として挙げられます。また、低血糖や飲酒、気圧の変化、月経など日常生活の様々な事象が片頭痛発作の誘因になることが知られています。片頭痛は頭頚部の血流が良くなると頭痛が増悪する特徴があり、マッサージや入浴、飲酒などでリラックスを試みると逆効果になることがあるので注意が必要です。片頭発作発症時は、暗く静かなところで頭頚部を少し冷やしながら安静にすると軽快することがあります。

頭痛が起こる前に視野の中心が見えにくくなり、キラキラやギザギザの模様が見えることがあります。この前兆を「閃輝暗点(せんきあんてん)」といいます。片頭痛の方の約3分の1はこの閃輝暗点が見えると言われています。

片頭痛の発生メカニズムにはまだまだ謎な部分が多く、現在の医療では「完治」させることは困難です。痛みを抑えるお薬や、発症を予防するお薬での対処療法が主となります。
お薬は“正しい量”を“正しいペース”で服用することがとても重要です。許容量以上の薬の飲みすぎはかえって頭痛を増悪させることがあり注意が必要です。

頭痛でお困りの方は、ながしま脳神経外科リハビリクリニックにご相談下さい。

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