今日から数回に分けて「頭痛」についてお話したいと思います。
我が国の人口の4人に1人、おおよそ3000万人もの人が日常的に頭痛に悩まされていると言われています。
頭痛にはいくつかの分類があり、大きく分けると『一次性頭痛』と『二次性頭痛』に分けられます。
まずは『二次性頭痛』について。何らかの病気が原因で起こる頭痛のこと二次性頭痛をいいます。副鼻腔炎や蓄膿症のような風邪や花粉症をきっかけに発症するものから髄膜炎やクモ膜下出血といった命に関わるような病気まで様々です。
次に『一次性頭痛』は、特定の原因疾患が無いにも関わらず発症する頭痛をいいます。一次性頭痛には直接命に関わるようなものはありません。片頭痛や緊張型頭痛などが一時性頭痛に分類されます。
頭痛診断は、問診や検査によって一次性頭痛と二次性頭痛を見極めることろから始めます。
急な頭痛、激しい頭痛、長引く頭痛、これらは一時性頭痛の可能性もありますが、二次性頭痛の可能性もあります。頭痛持ちの人であっても、いつもと違う頭痛であれば受診されることをおすすめします。
次回は『片頭痛』についてお話ししたいと思います。