脳神経外科ブログ

くも膜下出血

2024.02.15

くも膜下出血について

くも膜下出血について

今回は「脳卒中」の代表的な3疾患の中から、「くも膜下出血」についてお話したいと思います。

くも膜下出血は、頭の中の血管にできたコブ(脳動脈瘤<のうどうみゃくりゅう>)が破れることにより、頭の中に出血する病気です。死亡率が高く、たとえ一命を取りとめても重い後遺症が残ることも少なくない、とても怖い病気です。

この病気がさらに怖いところは、ごく一部の場合を除いて、ほぼ全員が何の前兆もなく突然発症することです。知らず知らずに出来た脳動脈瘤が、ある日突然破裂することで発症します。「バットやフライパンで殴られたような激しい頭痛がした」といったエピソードが有名ですが、実際にはそこまで激しい頭痛でなくとも「くも膜下出血だった」というケースが多くみられます。「急な頭痛」「吐き気」「意識障害」、こういった症状が現れた場合には、直ちに専門病院で検査を受ける必要があります。

くも膜下出血には遺伝的要素が認められています。両親や兄弟姉妹に「くも膜下出血」の既往がある方は注意が必要です。また喫煙者、多量飲酒者は動脈瘤の破裂リスクが高くなることも知られています。

MRI検査は、未破裂脳動脈瘤を未然に発見できる数少ない検査の1つです。しかもエックス線による被ばくもしませんし、造影剤などの薬剤も使用しない「安全・安心な検査」です。

くも膜下出血や脳動脈瘤が心配な方は、
大阪市の脳神経外科「ながしま脳神経外科リハビリクリニック」に、お気軽にご相談ください。

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